女性にとって天敵といえるのは、美容に関する病気でしょう。その意味で眼瞼下垂は、多くの女性にとって治しておきたい病気です。前回のページまでは、眼瞼下垂のタイプ別の特徴について詳しくお伝えしてきました。また、それぞれの原因として考えられることについてもお知らせしました。そこで今回のページでは、眼瞼下垂の代表的な症例として2つのタイプがあるわけですが、それぞれに関する治療法をお伝えしたいと思います。
眼瞼下垂の代表的な症例に先天性なタイプがあります。これは生まれつき発症しているようなケースのことです。この場合の治療法としては、基本的に手術によって治します。弱まったまぶたの筋力でどこまでまぶたを持ち上げられるかを測定し、それでも瞳に被さる部分を外科手術によって切除することで治療するのです。
先天性の眼瞼下垂の手術は、いつ行うかが大切です。筋力の低下やその早さなどをよく見極めてから手術を行うように気をつける必要があります。生まれつき眼瞼下垂になっている人は、まぶたを持ち上げる筋力としての機能がほとんど失われている場合が多いので、外科的な手術を実施することで眼瞼下垂の症状を改善することを目指します。
小さなお子さんが眼瞼下垂の治療を行う場合には、やはり外科手術で治療することが多いでしょう。その際には全身麻酔を用いた大がかりな手術を行うことが多いので細心の注意が必要です。また、手術の際には瞼の開きをどの程度まで改善するのかを決め、なるべくそのイメージに近くなるように手術を行います。まぶたとしての機能を回復することも大切ですが、見た目を改善することも、それと同様に大切なことです。
外科手術の際に、瞼を持ち上げる筋肉の力がほとんど残っていない場合には、まぶた全体を吊り上げることで手術を行います。その際にはまぶたと前頭部の筋肉をつなげていくのですが、もしまぶたを持ち上げる力が少しでも残っていれば、その筋肉の長さだけを短くするための手術を行います。眼瞼下垂の治療法で先天性の場合には上記のような方法で行うわけですが、後天性の場合はまた少し異なる方法で治療します。次回はその辺りについて詳しい説明をしていきたいと思っています。