眼瞼下垂になった家族がいる場合

眼瞼下垂について、ここまでのページでは眼瞼下垂という病気の特徴や原因についてお伝えしてきました。そして前回は眼瞼下垂のうち、先天性の場合における治療法をお知らせしました。先天性の眼瞼下垂では、まぶたを持ち上げる筋肉の力がほとんど失われてしまっているケースが多く、そのためにまぶたの一部を切除し、瞳に被さっている部分を取り去ることで治療を行うことが多いようです。もしまぶたを持ち上げる筋力が残っていれば、筋肉の長さを短くして、わずかな筋力でまぶたの開閉を可能にするための手術を行います。それでは今回のページでは、眼瞼下垂の治療法のうち、後天性の場合での方法について詳しくお伝えしていきたいと思っています。

後天性の眼瞼下垂を治療するための方方ですが、こちらの場合は先天性の場合と違って一筋縄ではいかない場合が多いようです。それは後天性の眼瞼下垂の原因がいろいろと多岐に渡るために、根本的な原因に対してアプローチしなければならないためです。

そのために治療法としてどの方法が有効であるのかを知るためには、まずは原因を探ることから始めなければなりません。後天性の眼瞼下垂の治療法は、原因となる要素をまず探り、その原因要素を取り除くことで治療を行います。

あらゆる病気の治療は、根本原因を突き止め、その原因を取り除くことで治療を行うというのが基本です。中には根本原因の治療が不可能な病気もあり、その場合には対症療法を行うこともありますが、眼瞼下垂の場合はほとんどのケースで治療が可能です。様々に考えられる要因の中から該当するものを突き止め、そこに対してアプローチを行うことが眼瞼下垂の治療法の内容となります。

原因要素にはいろいろなことが考えられますが、多いパターンとして、筋肉がその力を弱めてしまう無力症という病気や、眼を手術した後に何らかの機能に障害を受けたことで発症したような場合もあるでしょう。それから、脳に何らかの障害をきたしたような場合にも、眼瞼下垂の症状が現れる場合があります。そのような場合は、筋肉の問題というよりも神経回路の問題である場合が多いようです。このように、眼瞼下垂には様々な要因があるので、自覚症状のある方はなるべく早めに病院を訪れることをお勧めします。